ソニー デジタル一眼カメラα NEX-5 レビュー その10（ファームウェアアップグレードver.4 ピクチャーエフェクト＆ MFピーキング）

先日、NEX-C3と共に発表のあったNEX-3、NEX-5にファームウェアアップグレードですが、本日ダウンロードが開始されたので早速アップデートしてみました。

ver.4のアップデートの方法は基本的に前回のver.3と同じです。 アップデーターはソニーさんのサイトよりダウンロード。ダウンロードしたアップグレードプログラムを起動し、NEX-5をPCにUSB接続して、あとは画面の手順にしたがって進めていきます。

と言うわけで無事にアップデート完了！5～10分程度で終わります。 で、何が変わったのかと言うと

• 「ピクチャーエフェクト」機能の追加
• MF（マニュアルフォーカス）時のピーキング機能の追加

です。

「ピクチャーエフェクト」はNEX-C3に実装された新機能なんですが、写真に「トイカメラ」や「ポップカラー」「レトロフォト」などの特殊効果の画像加工をしてくれる機能です。

ファームアップが完了すると、「撮影モード」で「ピクチャーエフェクト」が選択可能になります。「ピクチャーエフェクト」は専用モードなのか…てっきり「クリエイティブスタイル」みたいにモードとは切りはなされて設定できると思ってました。
このモードになると絞りなどが設定不可となるのでちょっと残念です（泣
ちなみにNEX-C3には「マイフォトスタイル」というモードがあり、絞りなどと組み合わせ撮影できるようですね…さすが最新機種。

あと、「ピクチャーエフェクト」は撮影後の画像には適用はできません。また、保存形式をRAWやRAW+JPEGで設定していても「ピクチャーエフェクト」にすると、画像はJPEG（ファイン）で強制的に保存されます。ですので、オリジナル（エフェクトが掛かってない画像）は保存されず、エフェクトが掛かったデータのみが保存されます。
K-5は撮影後にエフェクト掛けられるんですよね…これも残念だな。

まー文句ばっかり言っててもしょうがないので（ぉ
早速「ピクチャーエフェクト」使って撮影してみましたよ。
エフェクトは全部で11種類。では画像をアップしてみます。

まずは、比較用にピクチャーエフェクト無しの画像です。
ちなみにこれらの写真は昨年末購入したんですが未だ未レビューの「DT 30mm F2.8 Macro SAM SAL30M28」にて撮影しております。

周辺が暗く、独特の色合いをもった仕上がりになる。

原色のみで再現されるメリハリのきいた抽象的な仕上がりになる。

白黒のみで再現されるメリハリのきいた抽象的な仕上がりになる。

色合いを強調してポップで生き生きとした仕上がりになる。

古びた写真のようにセピア色でコントラストが落ちた仕上がりになる。

赤色のみをカラーで残し、他の部分はモノクロに仕上がる。

緑色のみをカラーで残し、他の部分はモノクロに仕上がる。

青色のみをカラーで残し、他の部分はモノクロに仕上がる。

黄色のみをカラーで残し、他の部分はモノクロに仕上がる。

明るく、透明感や軽さ・優しさ・柔らかさを持ったような仕上がりになる。

明暗を強調することで緊張感のあるモノクロに仕上がる。

尚、「ピクチャーエフェクト」は絞りなどが設定不可と言いましたが、オールドレンズなど、レンズ側で絞りをマニュアル設定できる場合は、絞りを変更することができます。 と言うわけで、オールドレンズ（OLYMPUS ペンF F.Zuiko Auto-S f1.8 38mm）でトイカメラを一枚撮影してみました。

なかなか雰囲気がある感じに仕上がりますね。

また、このピクチャーエフェクトは動画にも掛けられます。
今回はちょっと時間が無いのでアップしませんが、後日にでも追加アップ予定です。

MF（マニュアルフォーカス）時にピントが合った部分の輪郭を強調する機能です。 これはMFレンズを使用する機会が多い僕にとっては「ピクチャーエフェクト」より楽しみしていた機能ですね！

ファームアップが完了すると、「セットアップ」に「ピーキングレベル」の設定項目が追加されます。設定はピーキング度合いを高、中、低の3種類から選択可能。 で、実際に試してみました。ちなみにピーキングの色はイエローを選択しています。

まずは比較用にピーキング無し。

低：ピーキングを弱めにかける。

中：ピーキングを適度にかける。

高：ピーキングを強めにかける。

といった感じで、ピントが合った部分の色が変わります。
おおーこれは良いですよ～！
マウントアダプターで他社製レンズやオールドレンズをMFで使う場合かなり便利になる機能ですね。尚、ピーキングの色はイエローを使用していましたが、ホワイト、レッドも選択できます。

ホワイト：ピーキングの色を白にする。

レッド：ピーキングの色を赤にする。

最初は、色なんて変更して意味あるの？って感じましたが、 撮影対象によっては見にくくなる場合（例えば真っ赤なリンゴを撮影するのにレッドだと見にくい）があるので、色の変更は必用だと感じましたね。

あ！そう言えばもう一つあったんですよ…機能って言うか…演出？っていうか…

電源OFF時、システム終了までの間、液晶画面にαロゴが表示されるようになりました。
以上！（マテ

なんでこんな機能付けたの？遊びなの？オマケなの？って思ってたら、どうやらちゃんとした理由があるようです。どうも「電源が切れているかどうか分からない」という問い合わせが多かったためという事のようです。

以上が今回追加された2つの機能＋α（まさに＋α＾＾；）です。

「ピクチャーエフェクト」機能は、Photoshop等のソフトで画像加工を持っていない方には、難しい設定もなくお手軽に使えて楽しめる機能だと思います。
先程も書きましたが、撮影済みの画像にも加工をできないんですが、もし加工可能になれば、もっと使える機能になるんじゃないかと思いました。あと、NEX-5の場合はモードが固定され絞り設定不可などの制限があるのが残念な点ですね。オールドレンズなどレンズ側で絞りをマニュアル設定できる場合は問題ないんですけどね…。

そしてMFピーキング機能はオールドレンズ愛好家の方々にはかなり使える機能だと思います。
ソニーさん、わかってるな～！って感じの機能追加でした（笑

あと期待していたソフトキーCの割当数増加はありませんでした（号泣
ソフトキーCの割当数がNEX-C3は5つでNEX-5、3は3つなんですよね…
ファームウェアで改善できそうなもんですが、難しいのかな？
5つになるとかなり使い勝手がアップするので、今後も期待し続けますよ！ソニーさん！