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VAIO P イベントレポート

SONY VAIO Pシリーズ 説明会&体験会 イベントレポート その1(ウルトラモバイルPCへのこだわり)

SONY VAIO 新Pシリーズ開発者説明会&ハイスペックモデル先行体験会の参加レポートです。
開発者さんに直接お話しを伺え、かつ発売されてないAtom Z560(2.13 GHz)を搭載したハイスペックモデルを触れるという貴重な体験をさせていただきました。
僕はこういったイベントに参加するのは初めてでドキドキでしたが、楽しくイベントに参加させていただきました。
このレビューは「みんぽす」の無償イベントに参加して書かれています。(詳細は末尾で)
まずは、今回、メインでご説明くださったSONYの方を紹介します。

お話ししてくてたSONYの方々

鈴木一也さん(通称すずいちさん)"
鈴木一也さん(通称すずいちさん)
新type Pの設計リーダー(PM)です。
ご無沙汰の方もいるらしいですが、もちろん僕は初めてお会いしました。
91年にSONYに入社、パームトップの手書き文字開発から、業務用MPEG1関連機器を経て VAIOのF、GR、type Aを担当され、type U(UX)から一番小さいVAIOを担当なさっています。
ちなみにガンダム好きです。

伊藤好文さん
伊藤好文さん
商品企画の方です。
96年入社時はTVエンジニアだったそうで、2000から商品企画として、あの「QUALIA(クオリア)」担当。 ※ちなみにSONYではエンジニアから商品企画への移動は珍しくないそうです。
2005年に中国上海で中国のみ販売の動画プレーヤーを担当し、 2007年から初代VAIO type Pをすずいちさんと一緒に開発しています。
いや~「QUALIA(クオリア)」って懐かしいな。あの超小型カメラ好きでしたね。
とても手が出ない価格でしたけどね^^;

4月にバイオ事業本部が品川から長野の厚木市に移動したので、二人とも長野市民だそうです。
長野からの出張、お疲れ様です。

それでは、説明会をレポートしていきますよ~。

VAIOがウルトラモバイルPCを作り続ける理由

VAIOがウルトラモバイルPCを作り続ける理由

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何故、VAIOがウルトラモバイルPCを作り続けるのか?

開発陣としては小型にする事で外に持ち運んで使う機会を増やしたいからだそうです。
では何故、VAIOを外で使って貰いたいのか?
それは、家などではなく、いつもとは違う環境で使用する事により、
いままで考えもしなかった新しい使い方をユーザーに発見して欲しいという思いからです。
そしてユーザーが設計の思いを超えて、新しい使い方をしている場面に出会う事もあるそうです。

VAIOがウルトラモバイルPCを作り続ける理由、その答えは
PCが使える場所を広げることで新しい世界を生み出したい。
う~ん、壮大ですよね~。
こんな深いコンセプトでtype Pは開発されていたんですね。

VAIOのウルトラモバイルPC、挑戦の歴史と進化の系譜

VAIOのウルトラモバイルPC、挑戦の歴史と進化の系譜

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ここではVAIOの歴史と進化が説明されました。

進化の流れは以下のようになってます。

PCG-U モバイルグリップ・スタイル+小型キーボード

PCG-U101 モバイルグリップ・スタイル+小型キーボード

VGN-U タッチパネル+モバイルグリップ・スタイル

VGN-UX タッチパネル+モバイルグリップ・スタイル+スライド小型キーボード

VGN-P(先代type P) フルキーボード

しかし、改めてみるとVGN-Uの時点でタッチパネルを搭載し、キーボードを無くしてたんですね。iPadそしてAndroid、iPhoneを初めとする各種スマートフォンなど、今やあたりまえとなっている構成を2004年に発売していたとは…やりますね~ソニーさん!

あれ!?でも良く考えてみるとせっかく付けたタッチパネルやモバイルグリップ・スタイルを無くし、キーボードに戻ってますよね?
一見退化したようにも見えませんか?実は、これには訳があるんです。

キーボードを無くしたVGN-Uそして、おまけ程度のキーボードが付いたVGN-UXには、ユーザーからキーボードに対する要望が非常に多くあったそうです。そこで、先代type Pは「type P=キーボード」と言っても過言でないくらいキーボードを重視したモデルになったそうです。

さらに、新 P シリーズは初代よりも利用できるシーンを可能な限り増やすために、
立って使用可能なUシリーズのモバイル・グリップ搭載したました。

これでもしタッチパネルも付いてれば、最強のウルトラモバイルPCだった気がしますね。現状では、タッチパネルはまだサイズや重量の課題も多いそうで見送ったそうです。
今後のP シリーズに期待ですね!!
VAIO PCG-C1MSX

VAIO PCG-C1MSX

ちなみに、僕は勝手にP シリーズはC1直系機なのかと思ってました。
C1が発売された時はスゴク欲しかったのを覚えてます。
type Pと似たサイズ感やキーボードも良かったですし、あのディスプレイの上に付いたクルクル回るカメラも新鮮でしたね。
結局購入する事はできなかったんですが、それもあってP シリーズには思い入れが強いかもですね。


初代VAIO type Pの誕生秘話

初代VAIO type Pの誕生秘話

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次は、新type Pでも受け継いでいる、先代type Pのサイズ誕生のお話しです。

先代type Pはキーボードへのこだわりをテーマにした機種ですが、
打ちやすいサイズのキーボードを搭載し、かつサイズを極力小さくしています。
そして「片手でガシッっと掴める事」にこだわりサイズを検討しています。
そのサイズとは「奥行き120mm」です。
初代VAIO type P モック

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このサイズ検討には試作品を50以上作ったそうです。
会場では実際に使われた4つの試作品を見せて頂きました。
120mmに対して121、122等、微妙なサイズ違いです。
女性の方や手が小さめの方ですと125mmですでに持ちにくいそうです。
さらに、エッジの処理も初代type Pは丸いですが、角張っている方が持ちやすかったので、
どちらが本当に良いのか?等かなりカットアンドトライして検討されたようですね。
そして最終的には丸みを帯びたモノで120mmが一番イイとなり、このサイズ決定されたそうです。

ちなみに個人的には角張ったソリッド感のあるデザインの方が好きだったりします。

歴代モデルのお触りタイム

歴代モデル

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お次は歴代ウルトラモバイルVAIOのお触りタイムです(笑)

机の上には先程の歴史と進化に出てきたVAIOがズラッとならんでいます。
左から、PCG-U、PCG-U101、VGN-U、VGN-UX、VGN-P(先代)です。
そして左端には…
PCG-GT3

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何故か「PCG-GT3」が特別参戦!!!!!
懐かし~!!!当時はかなり衝撃でしたね。
とにかく小さに感動しましたが、なんか横によけいなモノが付いてたんですよね(笑)
ぶっちゃけ「なんでカメラ付いてんの?なければ買うのに」って思ってました。
そのあとUが発売されましたけどね。
GTは参加したみなさんと「今ならGTってイケてるんじゃないの?ユーストリームとかにも使えるし!」って盛り上がりましたね。SONYさんは先を行きすぎてたのかもですね。

まっGTの話は置いておいて、
歴代VAIOを一通り触ってみましたが、先代type Pを除き、共通して言えるのは、「重い」でした。そして「机に置いてキーボードを入力するのが厳しい」でしたね。
やはり、手に持って入力を行うモバイルグリップ・スタイルは、机に置いてキーボードを入力するスタイルには向いていないようでした。

先代type Pは軽く、キーボードは打ちやすく…他の機種とは完全に別物でしたね。
ただし、もちろん手に持って操作するのは厳しいですが(汗)
ここまでは、VAIOが今までの目指してきたウルトラモバイルPCの説明でしたが、
次はVAIOがこれから目指すべきウルトラモバイルPCの話になります。

→イベントレポート その2(究極のウルトラモバイルPCを求めて)に続きます。
Sony Style(ソニースタイル)

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このレビューはWillVii株式会社が運営する レビューサイト「みんぽす」から招待されたイベントに参加して書かれています。 本イベントへの参加及びレビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)。本イベントに参加された他の方のレビューはこちらのみんぽすTBセンターでご覧になれます。(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)

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